制度・政策
DISCO VALUES
DISCO VALUESのうち、経営の基本となる部分と人に関わる部分を中心に抜粋・要約しました。
一般的に、規模の拡大や売上高の増加が企業の成長と捉えられることが多いですが、ディスコではそれらを手段として「Mission」の実現性を高め、世の中により大きく役立っていくことを成長の定義としています。また、企業は、お客さま・株主・社員など、関わる人の間で価値を交換し合うことで成り立っているとディスコは考えています。お客さまとは製品・サービスと代金を、株主とは資金利回りを、社員とは労働力・知恵・アイディアと報酬・働きがい・スキルアップの機会を交換しています。 価値交換をより良いものとし、そこに関わる人にとっての存在意義を高めることもまた、ディスコにとっての成長なのです。
- 事業のあり方として「独創」を重視し、お客さまのこれまでにない満足感や新たな喜びを創造します
- 企業を健全な状態に保つため、社会常識や普遍的な原則などの「当たり前」を大切にします。また、ディスコの企業活動に虚偽や欺瞞、誇張などの「嘘」は不要です
- 企業は、お客さま・社員・株主など、ひとの幸せを実現する装置に過ぎません。企業の利益のために、お客さまや社員が犠牲になることは、そもそも企業を作る目的に反します
- 集団であることのメリットはチームワークによって生まれます。ディスコはチームワークに優れた会社であらねばならないと本気で考えます
- 社員が誇れる商品をつくります。また、商品の好きな社員を育てます
- ディスコの企業活動においては、いかなる人権無視も許しません
- 人は価値ある仕事、働きがいのある仕事を通じて成長するという考え方を大切にします
- 個性や能力の発揮は社員自らの意思にかかっています。ディスコはその意思や意欲を応援します
- ディスコはディスコの一員としてふさわしい人が、いつまでも活躍できる環境を整えていきます
- ディスコは性別、年齢、国籍、人種、宗教、学歴など、その属性を評価の基準としません
Always the best, Always fun
行動指針である「Always the best, Always fun」は、何事においても常に最善を尽くし、同時に楽しむことを忘れてはならないということです。人は楽しんでいる時に最大の集中力を発揮し続けることができます。Will
- -Willとは-
- 社内のあらゆる仕事や物事にWillを用いた金額設定がされており、仕事をすればその分のWillが収入として、社内リソースを使用すればその分のWillが支出として計上されるなど、部門や社員はそれぞれ自分のWill口座の採算を意識しながら働いています。つまりWill制度とは、管理会計を個人別に展開したものです。

- 仕事は「選ぶ」
- ディスコでは担当する仕事を自分の意志で選ぶことが可能です。
たとえば”社内オークション”制度を活用して、仕事内容を確認した上で担当したい仕事を落札します。”社内オークション”とある通り、人気がある仕事は価格が低くてもやりたい人が多いので価格は下がっていき、逆に人気がない仕事は価格を上げないと落札してもらえません。両者の合意によりWillの価格が決定し、仕事がスタートします。すべての業務が社内オークションで決まるわけではなく、必ず発生する定型業務も存在します。しかし、基本的にすべての業務に対して価格が設定され、Willを活用することで自分らしい働き方を実現しています。 - ディスコでは、必ずしもより多くのWillを獲得する働き方のみを推奨しているわけではありません。
例えば、困難なプロジェクトで多額のWillを稼ぐ人もいれば、子育てをしながら仕事を続ける女性社員も多く、中にはWillの獲得よりも早く帰れる仕事を選ぶ人もいます。
その人それぞれのライフスタイルや能力に応じて、どう働くかは自由なのです。
- Willに関わる制度
-
個人Will会計の成績に応じて配分される、社内ポイントを指します。
正確には”経費決裁権”。DISCAを使えば、自分の好きな業務用の備品購入、社内フィットネス利用、社員同士の会食等の経費を、上長の承認不要で決済することができます。 -
賞与のうち数%は、個人Willの成績によって決定されます。
Willのさらなる積極的な活用・推進を促すため、2014年から運用を開始しています。
アプリケーション大学(J短大)
- アプリケーション大学とは
- 総合職入社者は、新人研修後に”アプリケーション大学(以下AP大)”に配属されます。※1
AP大学では、ディスコの事業ドメインである「Kiru・Kezuru・Migaku」の核ともいえるアプリケーション※2について学びます。将来、営業や管理部門への配属を希望している方も、総合職として働く上でディスコの製品、事業を理解しておいてほしいという思いから、2012年にAP大制度はスタートしました。 - 必修項目であるアプリケーション以外、何をどう学ぶかはそれぞれの自由です。
メカ、エレキ、ソフト、営業、管理系など、社内には様々な仕事があり、その中から本当に自分が興味のある仕事を見つけることができます。学生時代の専攻や文系・理系といった括りに関わらず、自分のキャリアを自分でプロデュースすることができるため、決めた道へまっすぐ進む人もいれば、文系出身者が技術系の部署へ進むことも珍しくありません。 受け身ではなく、自分で考え、動き出すことで、自分らしい働き方を手に入れることができるのです。

J短大とは
事務職入社者は、新人研修後に”J短大(事務職短大)”に配属されます。J短大は、希望部署で業務を経験し、自ら配属先を決めることができるという点ではAP大と同様の制度ですが、アプリケーションについて学ぶ必要がなく、在籍期間も平均2~3ヶ月と短い点で大きく異なります。
- ”卒業”への道
- AP大卒業には、二つの卒業要件を満たす必要があります。
1つ目はアプリケーションについて学ぶこと。 ディスコの装置、砥石をどのような加工条件で組み合わせれば最適な加工ができるか、それらを実際に装置を使って加工検証していきます。 習熟度合いを測るためにAP大卒業のためにはアプリケーションに関する社内資格を取る必要があります。
2つ目の卒業要件は、興味がある部署の仕事を実施し、その対価として得た『Will』の収支合計が一定金額以上に到達すること。様々な部署の仕事を通じてWillを稼ぐと同時に、自分が希望するキャリアを見つけていきます。
これら二つの卒業要件を満たすことで、卒業資格を得ることができます。卒業までの平均期間は1年半~2年ほど。 じっくり自分と向き合って、本当にやりたいことを見つけてください。
卒業資格を得て初めて正式配属される権利を得ることができます。ディスコにおける部門配属の条件はただひとつだけ。 『選び、選ばれる』こと。配属を希望する部署を個人が選ぶことから始まり、その個人が希望部署から選ばれることによって、 正式配属が実現されます。
ディスコでは配属された後、自分の思い描くキャリアを実現させるための異動の際にも同様の考え方をします。 つまりディスコは『選び、選ばれる』という条件さえ満たせば、配属/異動の自由がある環境なのです。
PIM活動(Performance Innovation Management)
- PIMとは
- PIMとはディスコが独自に進化させてきた業務改善活動です。
一般的な「改善活動」は、工場の生産現場の作業効率や安全性の確保を見直す活動のことを指しますが、ディスコでは職種や職群にかかわらず、また工場のみならず本社をはじめとした国内外すべての拠点で取り組んでいます。
全社員で改善に取り組み、進化する仕組み、それがPIMです。
改善の流れ
- 改善活動が進む理由①ー対戦形式ー
- 改善を実行したらそれで終わりではありません。全社員公開の場で改善内容を1分間でプレゼンします。プレゼンは社員同士の対戦形式で行われ、勝敗が決まります。対戦形式にすることで社員一人ひとりのプライドや闘争心が刺激され、全社員本気で楽しみながら取り組むことができます。PIMの公式試合は年間約5,000試合も行われています。
- 改善活動が進む理由② ーWillー
- PIM対戦の勝敗は、観戦者である社員のWill投票によって決まります。発表者はいい改善を発表したらWillの報奨がもらえ、投票者も勝敗/投票額に応じてWill配当がもらえます。発表者も観戦者もWillを稼ぐために、本気で改善案を出し、本気で観戦・投票します。
※赤コーナー、青コーナーに分かれ対戦を行う
- ー効果ー
- ①PIMは全社の取り組み→自分の改善、自部署の改善が他部署に広がることを期待できる
②進化が文化に→新人のうちから進化力を意識して働くことができる、新人が意見を言える場がある
③社長も観戦→社長のフィードバックを直接聞くことができる
中でも技術系は特許出願に繋がるような改善も多く見られ、レーザ加工技術においては圧倒的な数の有効特許を保有しています。
教育
- 顧客に対する責務
- 従業員としての義務
- ディスコ構成員としての義務
- マネジャーとしての義務
- 選択と自己責任によるキャリア形成の支援
- 戦略的早期育成

育児・介護支援制度
ディスコでは、社員が仕事と家庭を両立し、より安心して働けるように2005年4月から新たな育児支援制度を導入しました。「育児(=次世代を担う子どもを育てること)」をサポートすることは、社会の一員である企業として当然の役割です。また、女性社員が多数活躍しているディスコにとって、仕事と育児を両立できる環境づくりは従業員との価値交換性を高め、成長する組織となるために必要不可欠なことであると考えています。
社員が仕事だけでなく、社会や家庭を通して数多くの経験をすることは、多様化していく組織にとっても強みになります。そのため、女性社員はもちろん男性社員も取りやすいように考えられた様々な支援策があります。具体的な制度は以下のとおりです。

※1 失効年休 | 年次有給休暇のうち、未消化により失効となった有給休暇。 特定の目的にのみ利用可能 (上記の育児目的の他、ボランティア活動や自己啓発にも利用可) |
※2 出産準備休業 | 正社員・特定の契約社員のみ利用可能 |
※3 育児のための失効年休利用 | 育児休業とは別に育児のために失効年休の利用可能 |
※4 育児両立支援休暇 | 正社員のみ利用可能 |
つわりや健康診査などのために取得できる休業で、体調が不安定な妊娠時に、社員が会社を辞めることなく安心して働けることを目的としています。
産前産後休業の前から取得でき、安静が必要な際や外国籍の社員が母国で出産する場合など、様々な形で活用されています。
男性社員も取りやすいよう、短期でも有給で休みが取れるように導入しました。制度導入後、男性の育休者も増えています。



人事制度
■ 資格体系図

■ 各職群の期待要件
一 般 層 |
職群名 | 総合職 | 事務職 | 技能職 |
---|---|---|---|---|
基幹業務※1 | 定型的一般事務および総合職の補助業務 | 定型的熟練作業※2 および総合職の補助業務 |
||
専門的知識・技術、および経営資源に対する総合的な管理力 | 正確かつ効率的な事務処理能力 | 熟練技能 | ||
役員・上級管理者および同等の専門職 | 中級管理者および監督者 | |||
全ての事業所および関係会社 | 通勤可能範囲の事業所および関係会社 |
管 理 者 層 |
職群名 | 専門職 | 管理職 | 専任職 |
---|---|---|---|---|
要件 | 高度な専門的知識または技術を必要とする特定の業務を担当する者 | 通常一定組織の長として、担当範囲の経営資源全般にわたる責任および権限をもとに、その管理(マネジメント)業務を担当できる者 | 特定の技能または事務業務に精通しているため、その分野おいて管理職・専門職の補佐・下級者の指導を行うことができる者 | |
役職 | 原則なし | 課長以上全ての役職 | ① 原則なし ② 課長ないし次長までの役職 |
|
異動 | 当該特定業務関連分野以外は、原則異動させない | 全ての部署・業務への異動あり(全ての事業所および関係会社を含む) | 当該特定業務関連分野以外は、原則異動なし(また通勤可能範囲の事業所および関係会社に限る) |
専門的知識・技術を必要とする業務であり、その結果・実績が、担当部門および経営に対し、直接的または大きく影響するもの
※2 定型的熟練作業
生産・製造(含試作)の各工程、製品の据付・保守その他サービス、倉庫・物流、設備・機器の保守、車両の運転、清掃等の各作業であって、基幹業務以外のもの
■ 各職群の位置づけ

福利厚生施設
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本社 フィットネスジム | ![]() |
本社 ヨガスタジオ | ![]() |
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本社 プール | ![]() |
本社 大浴場 | ![]() |
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本社 仮眠スペース | ![]() |
本社 マッサージルーム | ![]() |
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本社 託児所 | ![]() |
桑畑工場 売店 | ![]() |
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桑畑工場 体育館 | ![]() |
桑畑工場 ゴルフ練習場 | ![]() |
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