M.F
【完成品検査担当】
R.H
【工程管理担当】
T.H
【装置製造担当】
ー 皆さんの業務内容を教えてください
私は精密加工装置の製造を担当していて、現在はAI関連のチップにも使用されるレーザ加工装置を任されています。新規性が高い技術のため、製造工程でもなかなか思うようにいかず試行錯誤の連続です。製品開発部門をはじめ、詳細な顧客ニーズを把握する営業、部品調達を担う購買、各種調整や進捗管理を行う工程管理など、幅広い部署と密にコミュニケーションを取りながら日々ものづくりに励んでいます。
私は完成品検査を担当していて、製造された装置がお客様の仕様を実現できているか細部まで確認しています。多様な顧客ニーズに合わせた製品の仕様や品質を納期厳守で確認するのでプレッシャーもありますが、それ以上にやりがいを感じています。また、新しい技術や様々な装置に日々触れることができる面白さもあります。検査業務自体は黙々と目の前の装置に向き合いますが、仕様の確認で開発部門や営業ともコミュニケーションを取りますし、製造と一緒に作り方の改善案を練ることもあります。
私は工程管理を担当しています。一般的には生産管理と呼ばれる間接業務で、現場がスムーズに製造できるよう部内外の多岐に渡る関係者と調整交渉をします。仕事の流れとしては、まず営業から相談を受けて部品や人員、出荷の手配を行い、お客様の要望に極力応えられるよう納期調整をします。製造を始めてから仕様が変わることもあるので、臨機応変に各部門の担当者と連携しながら装置の出荷をフォローしていきます。担当する案件は常に数十件はあり、調整事項がとにかく多いので、あっという間に時間が過ぎていきます。
3人とも同じ部署のメンバーで、工程管理が調整した納期に沿って製造が装置を作り込み、完成品検査を経て出荷されていきます。担当業務は違いますが、イレギュラーなことが起きた時には膝を突き合わせて議論し、最善の方法を模索しています。
ー 担当業務がそれぞれ違いますが普段から接点は多いですか?
多いですね。工程管理は製造担当者の人繰りも大事な仕事で、誰がどの機種を造れるかに留まらず、「人となり」や「今後どういう領域に経験を広げていきたいか」などもある程度知っておかないと調整がスムーズに進みません。「将来を見据えて是非この案件チャレンジしてみませんか?」とこちらから働きかけることもあります。
製造はひとりで黙々と装置を組んでいるイメージを持たれますが、部品手配や作業の進捗に応じた出荷日程の調整など、工程管理と頻繁にコミュニケーションを取ります。また検査員とは、作業ミスの防止方法を検討したり、品質を上げるための工夫改善を議論したりしているので、意外と他部署の人たちとの接点は多いですね。
ディスコ製品はオーダーメイドなので、検査実務でも開発者や営業、製造と頻繁にコミュニケーションを取ります。その中で、検査項目に無い新しい機能の完了基準をどう確認し、どういう状態であれば要求を満たせるのか、といったことを日々議論しています。不適合が発生した際や不具合に繋がりそうな気づきがあった際、問題解決のための関係者への声掛けは検査担当からしますね。
ー 部署の雰囲気はどうですか?
担当業務による雰囲気の違いは気になりますね。工程管理はどうですか?
年齢構成的にはベテランと若手で二極分化しているのですが、年齢が離れていても和気あいあいという雰囲気で、意見交換する際も率直に思ったことを口に出して議論しています。
製造も年齢の壁は感じませんが、手を動かして世界一の装置を作り込んでいく仕事なので、アスリートっぽい雰囲気はあるかもしれません。急に納期が前倒しになって修羅場のような状況になることもありますが、それを成長の機会と捉えたり、楽しむ方法を考えたりする人は多いように思います。
検査は黙々と作業する職人気質なところと、より良い品質を目指して努力し続けるアスリート的なところがあるように感じています。作業自体は個人で進めることも多いですが、安定した品質を守るためには検査員の認識の摺り合わせは必須なので、チーム内で頻繁に情報交換をしています。続々と出てくる新製品や新機能は検査基準の判断が難しいので、みんなと相談をしつつ、実機を見ながら一緒に検査することもあります。
ー みなさんが達成感を感じた仕事について教えてください
工程管理なので、製造スケジュールの調整が上手くいったときですかね。例えば、お客様から装置を2か月以内に20台出荷して欲しいという要望があり、通常の製造スケジュールではどうしても間に合わないということがありました。そこで、製造担当者のこま切れの空き時間や残業時間などをつなぎ合わせて、何とか納期に間に合わせることができました。その時は引き受けてくれた方々への感謝と共に、調整できた達成感がありました。
短納期対応は大変ですけど、やりがいありますよね。
私の場合は、初めての海外出張時、お客様の工場で発生した装置トラブルを自分ひとりで何とか解決した出来事です。日本にいる同僚にオンラインで相談しながら、月に100時間以上残業をしてどうにか乗り切ることができた時は、我ながらよく頑張ったなと思いました。
それはすごい!やり切りましたね。(笑)
私は、自動車業界から転職してきたので、そもそも半導体業界の知識ゼロからのスタートでした。装置の検査も手探り状態で、色々な人に助けてもらいながら何とか乗り切ってきました。そんな自分が最近は後輩に検査のアドバイスをすることも増えてきたんです。その後輩が一人で装置を検査できるようになった姿を見て、私も誇らしかったです。達成感とは逆に失敗した経験もたくさんありますが…(笑)
失敗はいっぱいある。笑
ありますね。笑
一番ヒヤっとした失敗は、部品手配ができていなかったことですね。製造から問い合わせを受けて確認したところ、私が仕様書の変更を見逃していて、しかも必要な部品が現場に無い状況でした。結局、他の装置向けに手配していた同じ部品で何とか埋め合わせができたのですが、あの瞬間は頭が真っ白になりました。それからは絶対に見逃さないよう、毎朝担当案件の仕様書を隅々までチェックするルーティンを徹底しています。
私の場合、お客様の工場で装置メンテナンス中に大事な部品を破損してしまったことです。その時は、一緒に作業をしていた腕利きの先輩が最小限の部品交換で修理してくれたので助かりました。それ以降、作業の慎重性は相当上がったと思います。
私は何を言うか迷うくらいあります。笑
一番焦ったのは、装置の動作をきちんと理解できていない状態で操作してしまい、検査中に装置内の部品を壊してしまったことですかね。完成品検査なのに装置を壊してしまい、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。検査は装置内部に潜り込んで線材が断線していないかチェックしたり、部品を取り外して確認したりすることもあるので、製造同様に作業の慎重さが求められます。失敗すると自分の意識や徹底性が低かったことを思い知らされます。
何とかリカバリーできた失敗は、過ちを繰り返さないための良い経験だと思うようにしています。
ミスを犯した原因をしっかり特定できれば、改善策を考えるきっかけにもなりますしね。
ー 働いていてディスコらしさを感じることはありますか?
ディスコらしいと言えばWillですね。大先輩に何か教えてもらう際にはWillを払うことで聞きやすくなりますし、技術部門への問い合わせの回答が早く欲しい時には、特急費用を払うことで早々に対応してもらえたりします。Willを上手に活用することが仕事をスピーディーに進めるための秘訣かなと思っています。
ディスコに入社して驚いたのは、徹底された内製文化ですね。業務用のiPhoneにインストールするアプリも現場で部品を搬送するロボットも全て内製ですし、新規で部品を手配する際にもまずは内製できないか検討します。ここまで内製を考えるのはディスコならではだと思います。
前職の自動車業界と違うのは、開発からお客様に届くまでのスピード感だと思います。前職では3~5年かけて製品を開発し、それから工場で生産ラインを検討、各種認証を取得するといったように、販売・納品までに年単位の時間がかかるのが普通でした。大量生産とオーダーメイドという違いは当然ありますが、私がディスコに入社してから数年の間にいくつもの新規開発装置が世に出ていくのを目の当たりにして、半導体業界やディスコのスピード感を実感しています。
ー みなさんが思うディスコの強みは?
「やってみることのすごさを忘れない」という文言がDISCO VALUESに書いてあるように、文字通りチャレンジしやすい環境だと思います。それに加えて、何ごとにも全力を尽くす文化もあるので、心置きなく新しいことに打ち込むことができ、若いうちからものづくりの力を磨けることは強みかと思います。お二人はどうです?
たくさんあるのですが、製造現場で特に感じるのは一人ひとりが何かに特化したプロだなと思います。「この作業ならこの人」とか「この技術はあの人」という感じで個人のスキルをとことん磨いて、それが実際の仕事の価値に繋げられる環境があるのは、ならではの強みだと思います。
製造現場には、製造のプロはもちろん、ITのプロもたくさんいて、部署内で使用するチェックリストや営業・技術部門とやり取りするツールなどの内製アプリを次々とリリースしていますよね。ほかにも、機械加工のプロもいて、仕様変更時に部品を製作したり、特殊な加工を施したりといった作業は、それぞれの現場で日常的に行われています。必要に応じて他部署を頼ったり、自部署で完結させたりしながら業務効率を上げられるのは強みだと感じています。
仕様変更や短納期対応などの修羅場に文句を言うのではなく「何としてもやりきるぞ!」というプロ根性をもった人がすごく多いと思います。難しくても残業が増えても「妥協せずやりきる」。そんな責任感や情熱を持った人が集まる集団だと思います。
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